万葉のふるさと・奈良にふさわしい『万葉集』を中心とした古代文化に関する総合文化拠点として、国内外から多くの人たちが訪れ、楽しみ、学ぶことのできる機能と魅力を備えた「万葉文化館」が平成13年9月15日(土)、明日香村に開館しました。
万葉文化館は、日本の古代文化に関する調査・研究機能、万葉に関する文化の振興を図る展示機能(万葉ミュージアム)、万葉集に関する情報の収集提供を行う図書・情報サービス機能(万葉図書・情報室)を併せ持つとともに、事前の発掘調査で明らかにされた文化財についても、その保存に努め、復原展示などで創造的に活用することにより、遺跡と共存する総合文化施設をめざしています。
『万葉集』は、古く5世紀から、8世紀にかけて詠まれた4,500余首を収めたわが国最古の歌集で、日本人の心の古典、言葉の文化遺産といえます。そのなかでも、奈良を対象に詠まれた歌が最も多く、また、県内各地には『万葉集』ゆかりの歴史的風土・自然景観が多く残されています。
万葉歌や万葉歌の時代を象徴する色として万葉歌に詠まれた4色を万葉文化館のイメージカラーとします。
奈良の美称。
あおによしの青。
最高の官位に与えられた服色。
建物の塗料。
人類最古の鉱物性顔料の一つ。
朝日や夕日に照り映える空の色。