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展覧会

展覧会特別展 棟方志功の福光時代ー信仰と美の出会いー

令和元年9月28日(土)~11月17日(日)

 このたび、奈良県立万葉文化館では、特別展「棟方志功の福光時代―信仰と美の出会い―」を開催します。

 特別展 棟方志功の福光時代―信仰と美の出会い―

 誰しもが耳にしたことがある著名な版画家 棟方志功(1903―1975)は、青森県青森市に生まれ、生来の弱視にもかかわらず、幼少時より絵を描くことが好きで、ゴッホに憧れて油絵描きを志し21歳で上京します。その後、憧れの帝展へ出品するも落選が続き、油絵に疑問を抱くようになる中、日本の版画に着目し、独自の作風を模索し始めました。昭和11(1936)年、民藝運動の指導者たちとの出会いから、棟方は飛躍的な成長を遂げ、数々の名品を世に残すこととなります。
 終戦間際の昭和20年4月、棟方志功一家は戦火を避けて富山県福光町(現・南砺市)に疎開し、昭和26年11月まで6年8ヶ月を過ごします。この在住期間は棟方42歳から48歳までの最も充実した時代でした。本展はそうした棟方志功の福光時代に焦点を当て、その時期に制作された《火の願ひ板画柵》や《運命頌板画柵》、奇跡的に戦火を逃れた《釈迦十大弟子》などの板画作品を主軸とし、この時代に花開いた倭画や書の名品、書簡等の資料、包装紙や装画本等のデザインまで含めて、棟方志功の藝業(げいごう)を多角的に紹介します。
 また今回は、棟方志功と長きに渡っての友人であった、奈良県桜井市出身の文芸評論家 保田與重郎(1910―1981)に関係する作品も併せて出品します。色紙や短冊、手紙の最後などに書き添えられていた保田の歌を棟方が板画にした《炫火頌(かぎろいしょう)》や、保田與重郎と棟方志功の記紀万葉歌碑の原書(桜井市教育委員会所蔵)など、本展ならではの作品をご紹介します。
 自らの作品を「板画」と称し、倭画や、油画、書なども手掛け、その全てを「藝業(げいごう)」と呼ぶ、棟方志功の世界を存分にご堪能ください。


展覧会名:特別展「棟方志功の福光時代―信仰と美の出会い―」
会  期:令和元年9月28日(土)~11月17日(日)
休 館 日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
会  場:
〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥10 
奈良県立万葉文化館 日本画展示室

主  催:奈良県立万葉文化館
協  力:南砺市・南砺市立福光美術館
開館時間:午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

観 覧 料:
一般1,200円(960)
高校・大学生500円(400)
小・中学生300円(240)
※本展は特別展料金です。

( )内は20名以上の団体料金。
その他割引はお問い合わせください。 
【ご利用案内】

■11月16日、17日は関西文化の日 展覧会無料■

【関連イベント】

(1)特別講演会
 講師石井頼子 氏(棟方志功研究家・棟方志功の初孫)
 日時10月19日(土)午後2時から
 当館企画展示室にて、先着150名(参加無料・申込不要)

 演題「交遊から探る棟方志功の福光時代」

 棟方志功の初孫でもある石井頼子先生による講演会を開催します。


(2)合唱コンサート〈棟方志功の世界〉

 ソプラノ:中川令子 先生 / お話:石井頼子 氏
 ピ ア ノ:中川知美 先生
 合  唱:女声コーラス高田ハーモニー
 混声合唱団コーロ・クオーレ

 日時10月20日(日)午後2時開演
 当館企画展示室にて、先着200名(参加無料・申込不要)

 棟方志功の作詞した曲と共に、作品の魅力を紹介。


(3)学芸員によるギャラリートーク
 日時9月29日(日)午後2時から
 担当学芸員が展示室内をご案内します。(要観覧券)

印刷物を見るPDF

《鐘溪頌》全24点のうち《倭桜》雪梁舎美術館寄託

《騎象普賢の柵》雪梁舎美術館寄託

《騎獅文殊の柵》雪梁舎美術館寄託

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