万葉歌人の歌をもとに、それぞれの歌人の個性や心情、人間関係や時代背景などをとりあげ、人形、映像、アニメーションなどの複合的な手法で紹介する劇場空間です。
能や雅楽をはじめとした日本の伝統芸能のエッセンスを抽出し、新しい創作歌劇として現代に生まれ変わらせます。
人形と映像による歌劇「額田王」と「柿本人麻呂」、アニメーション「万葉のふるさと」の3本立てです。
海石榴市をはじめ東市、西市、軽市などをイメージした古代の市空間を再現します。個々の小屋に展示ユニットを配し、「声」で歌われた古代の歌から「文字」で表現された歌、アジアの歌など、万葉歌を中心とした様々な歌に出会えます。
歌垣に興じる男女、市の人々などのシーンを再現したり、歌垣に始まり、万葉時代までの掛け歌の系譜を映像で紹介したり、パソコンを使ったクイズ形式のゲームがあったりと古代空間を体感できます。
歌を通して男女が誘い合う歌垣の様子を常陸国風土記や日本書紀に載せられた物語を例にファンタジックな紙芝居風アニメーションで紹介します。
自然の変化に鋭敏な万葉びとが見聞きしたであろう星空や自然音を光と音響で体験できる空間です。
万葉びとが感じた四季のうつろいを、音楽や効果音で構成し、草枕のように天を仰ぎ見る光のポエム空間です。
万葉びとの生活などについて、インタビュー形式で対話する「万葉びとの暮らしインタビュー」、画像合成で来館者が万葉びとに変身できる「ファッション変身ゲーム」、万葉びとの遊び道具を紹介する「万葉びとの遊び」など子どもたちにも理解しやすいおもしろ空間です。
私たちの日常生活に見られる様々な「うた」の形をとりあげ、原初の万葉歌に遡って考えていくためのきっかけとします。解説パネルで万葉歌との関連性を紹介します。
映像と鏡の万華鏡トンネル空間で、「声によるうた」や「文字によるうた」を放映します。
飛鳥池工房遺跡の発掘成果を時代背景などとともに紹介します。
また、発掘された出土品や、わが国最古の「富本銭」なども紹介します。